伊勢物語 その九 第二十七~四十段 

このあたりの段は、短い地の文に歌が一首という構成のものが多い。その短い段の連なりには、作品全体がそうであるように、”むかし”、”男”というワードがおおよそ通底していて、ある人物の様々な場面々々としての趣きがある。

これより北には越の国 『梁塵秘抄』より

おそらく京のみやこからみて、さまことなる遠方の地のめずらしい光景をうたったもの。当時の富士山は、歌にあるように絶えず煙を立てる山であったとのこと。菅原孝標女の『更級日記』にも、作者が少女時代に見た富士の山の様子を描いた場面がある。

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伊勢物語 その八 第二十四~二十六段

第二十四段は、物語の流れの骨子が和歌によって賄われていて、歌物語らしい構成となっている。今回は、七首のうち三首の和歌について、視聴用の音源も用意した。

五つの今様 『梁塵秘抄』より その五

歌詞の形式は整っているように感じられるものの、四句神歌に多くみられる七五句四連やそれに類するものとは、幾分異なっているようである。

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五つの今様 『梁塵秘抄』より その一

『梁塵秘抄』に収録された「今様」に節をつけ、ピアノの伴奏をつけたもの。以前に梁塵秘抄の今様に曲をつけたものとしては、法華経二十八品歌、二句神歌などがあるが、本作においてはおもに四句神歌から選んで曲をつける。本投稿の「はかなきこの世を」の歌は、雑法文歌に属する。

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伊勢物語 その七 第二十二~二十三段

第二十三段は、世阿弥作の能『井筒』の題材ともなった。幼馴染の男女が夫婦になるという話は、伊勢物語の影響が見られる『源氏物語』において、夕霧と雲居雁が連想される。