このあたりの段は、短い地の文に歌が一首という構成のものが多い。その短い段の連なりには、作品全体がそうであるように、”むかし”、”男”というワードがおおよそ通底していて、ある人物の様々な場面々々としての趣きがある。
投稿者: nobuaki
これより北には越の国 『梁塵秘抄』より
おそらく京のみやこからみて、さまことなる遠方の地のめずらしい光景をうたったもの。当時の富士山は、歌にあるように絶えず煙を立てる山であったとのこと。菅原孝標女の『更級日記』にも、作者が少女時代に見た富士の山の様子を描いた場面がある。
伊勢物語 その八 第二十四~二十六段
第二十四段は、物語の流れの骨子が和歌によって賄われていて、歌物語らしい構成となっている。今回は、七首のうち三首の和歌について、視聴用の音源も用意した。
五つの今様 『梁塵秘抄』より その五
歌詞の形式は整っているように感じられるものの、四句神歌に多くみられる七五句四連やそれに類するものとは、幾分異なっているようである。
五つの今様 『梁塵秘抄』より その四
それを見て心が澄むものとして、物事を列挙していく歌。
五つの今様 『梁塵秘抄』より その三
その三は、頭にわくシラミを詠ったもの。四句神歌。
五つの今様 『梁塵秘抄』より その二
その二は、四句神歌より。この「山の調めは」の歌は、厳島神社の光景を詠ったもの。「さくら人」は雅楽の催馬楽の曲名。
五つの今様 『梁塵秘抄』より その一
『梁塵秘抄』に収録された「今様」に節をつけ、ピアノの伴奏をつけたもの。以前に梁塵秘抄の今様に曲をつけたものとしては、法華経二十八品歌、二句神歌などがあるが、本作においてはおもに四句神歌から選んで曲をつける。本投稿の「はかなきこの世を」の歌は、雑法文歌に属する。
カリオペの憂鬱 第二巻 その二十二
その二十二は、第3373~3560小節。
伊勢物語 その七 第二十二~二十三段
第二十三段は、世阿弥作の能『井筒』の題材ともなった。幼馴染の男女が夫婦になるという話は、伊勢物語の影響が見られる『源氏物語』において、夕霧と雲居雁が連想される。