日常の一コマ、あるいは物語の一場面を切り取ったような内容。
古今和歌集 その十一
その十一は、十六首。紀貫之による「あすしらぬわが身と思へど暮れぬまのけふは人こそかなしかりけれ」の歌。「紀友則が身まかりにける時によめる」と題する。
万劫年経る亀山の
古代中国の神仙思想、伝説にもとづく、海上にあるとされた想像上の山。三神山の一つである蓬莱山(亀山)を内容とする賀歌。
君が愛せし綾藺笠
笠を川に落としてしまい、それを探している間に夜が明けたという内容。綾藺笠、賀茂川、秋の夜と、具体的な語も用いて語られるわりに、
月影ゆかしくは
古典の作品において琴と言えば、琴(きん)の琴、筝(そう)の琴、和琴(わごん)などであるが、琴の琴は七弦で、弦を支える柱を持たない。
公達朱雀はきの市
小学館の日本古典文学全集の解説に、「十二世紀の京都の街頭録音を聞く思いがする。」とあるのが目に留まって興味を持ったので曲をつけてみた。
カリオペの憂鬱 第二巻 その二十三
音価は変化なく、音程のみが変化する。4:3の音価比で、二声の各旋律の音程及び旋律間の和音程が変化していく、音程というものに焦点のあたる必然をともなう形式。
源氏物語 その二十 「蛍」の巻
その二十は、蛍の巻より八首。
古典作品の中では、蛍は人を恋ふ思ひ(火、灯)の象徴として、しばしば扱われる。思ひの「ひ」を火に掛け、思ひ(心の火)を蛍の灯に例える。
鈴はさや振る藤太巫女
巫女舞について歌ったもの。「さや振る」の「さや」は、「然や」(そのように~か?)と「さやかに」(明瞭である、音声が澄んでいるの意)の二通りの解釈がある。
新古今和歌集 その三
新古今和歌集の和歌は、しばらく作曲していなかったけれど、その二まで投稿しているようなので、本投稿はその三として十一首。