カリオペの憂鬱 第二巻 その二十三

その二十三は、第3561~3732小節。

音価は変化なく、音程のみが変化する。4:3の音価比で、二声の各旋律の音程及び旋律間の和音程が変化していく、音程というものに焦点のあたる必然をともなう形式。これが3000小節以上持続していくと、変化していく和音程というものを書き続ける結果、音程とは何かというような、音程の哲学めいたものとして捉える見方もできそうである。

和音程の変化を音楽の進行原理として成立させたのは、西洋音楽の特質であり、そのことの意味合いをあらためて考えてみるのもよいだろう。

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