その六は、『伊勢物語』第二十段から二首、第二十一段から七首。
四つのデュエット 第二楽章
『四つのデュエット』の第二楽章は、四楽章構成のうちのスケルツォにあたる。”二声部のためのスケルツォ”として書かれた。
伊勢物語 その五 第十六~十九段
第十六段は、紀有常と友人との贈答歌。第十九段は、おなじところに宮仕えしている男女の贈答歌。この第十九段の贈答は、古今和歌集の第十五巻恋歌五にもあり、古今和歌集では在原業平と紀有常の娘との贈答となっている。
カリオペの憂鬱 第二巻 その二十一
美しい声を意味する名を持つ、ギリシャ神話における詩歌文芸の女神カリオペは、叙事詩あるいはエレゲイアを司るとされる。また、記憶、伝承を象徴する女神ムネーモシュネーの娘である。
四つのデュエット 第四楽章
ピアノのための『四つのデュエット』第四楽章は、演奏に際して右手と左手のバランスが重要であることがひとつの前提となっているので、それについて書いておきたいと思う。
カリオペの憂鬱 第二巻 その二十
その二十は、第2992~3181小節。
前回が久しぶりの投稿だったのに対して、その二十はひと月もたたないうちの投稿。さて今回の譜面の中からその十九にはない特徴をなにか見出せるだろうか。
伊勢物語 その四 第十段~十五段
作曲された和歌には、リズムを表記していない。たとえば一音々々長く引き伸ばしてもよいし、基本的にどのように歌ってもよい。
もし日本語として普通に和歌を音読するようなリズムに、そのまま音程をつけて歌うような場合、第二句と第四句のリズムは選択の余地が生じる。すなわち、つぎのような二通りのリズムパターンとなる。
カリオペの憂鬱 第二巻 その十九
かなり久しぶりの投稿になるその十九は、第2805~2991小節。 教本でもなく、ピアノの練習曲でもない約3000小節に及ぶ音の連鎖は、半音階的ではあるが、古典的な対位法的書法によるもので、”音程”… 続きを読む カリオペの憂鬱 第二巻 その十九
伊勢物語 その三 第九段
「駿河なる」の歌は、「駿河なる宇津の山辺の」が「うつつ」に掛かる序詞となっていて、第一、二句が第三句を修飾するかたちをとっている。序詞は、基本的には飾りの部分であるから、この歌のメインとするところは「うつつにも夢にも人にあはぬなりけり」となる。