当時の服飾について歌ったもの。
カテゴリー: 今様
我を頼めて来ぬ男 『梁塵秘抄』より
「我を頼めて来ぬ男」の中の動詞「頼む」は、あてにする、頼みに思うの意味だが、ここでは他動詞で、あてにさせる、頼みに思わせるの意味。
遊びをせんとや 『梁塵秘抄』より
梁塵秘抄の中でも有名なこの一首は、その歌詞については解釈を読み手に委ねるような抽象性があって、様々な解釈がなされる。
もろこし唐なる唐の竹 『梁塵秘抄』より
唐から海を渡って流れ着いた竹、そしてそれを材料にもちいた笛ということを主題とした今様は、『古今目録抄紙背今様』や、同じ『梁塵秘抄』の347番の歌にもみられる。
尼はかくこそ候へど 『梁塵秘抄』より
日常の一場面を切り取ったような内容の歌。尼と雨(あま)を掛けている。
これより北には越の国 『梁塵秘抄』より
おそらく京のみやこからみて、さまことなる遠方の地のめずらしい光景をうたったもの。当時の富士山は、歌にあるように絶えず煙を立てる山であったとのこと。菅原孝標女の『更級日記』にも、作者が少女時代に見た富士の山の様子を描いた場面がある。
五つの今様 『梁塵秘抄』より その五
歌詞の形式は整っているように感じられるものの、四句神歌に多くみられる七五句四連やそれに類するものとは、幾分異なっているようである。
五つの今様 『梁塵秘抄』より その四
それを見て心が澄むものとして、物事を列挙していく歌。
五つの今様 『梁塵秘抄』より その三
その三は、頭にわくシラミを詠ったもの。四句神歌。
五つの今様 『梁塵秘抄』より その二
その二は、四句神歌より。この「山の調めは」の歌は、厳島神社の光景を詠ったもの。「さくら人」は雅楽の催馬楽の曲名。